Bright 英語教育

イギリス大学院でTESOL(英語教授法)を履修した、英語教育とイギリスをこよなく愛する高校教師が、英語教育、英語学習、イギリス留学関係、その他諸々を書き綴っていくブログです。日本のbrightな英語教育を思い描きながら…。

pre-sessionalを終えて

英語教育について、この一か月で感じたことです。

昨日無事にpre-sessionalコース(大学院準備コース)が終了しました。この一か月、ネイティブの教授の元、nationality mixedな9人のクラスで授業を受けてきました。内訳は、中国から男性1人女性2人、韓国から女性1人、タイから男性1人、サウジアラビアから男性2人、スーダンから男性1人、と自分です。

f:id:ToyT810:20170914220034j:plain

授業の様子。常にロの字型で、discussionの機会が多い。

 

自分は日本生まれ日本の英語教育育ち、長期留学はこれまでになく、日本の高校受験大学受験を通ってきた、THE典型的な日本人です。文法、リーディングに関してはそこそこ、リスニング、スピーキングがすこぶる出来ない。

もちろん9人のクラスなので母体が少なく、安易な国の比較はできませんが、それでも、世界との差を愕然と感じました。何についてか、

まず、「みんなよく喋る、自分の考えを持っている」

細かく発言を聞くと、間違いはたくさんあります。それでも自分の考え、感じたことを自分の言葉で堂々と話します。その場で、あ、間違えてるよ、なんて指摘する人は誰もいません。だって自分の意見を伝えることの方が重要ですし、意味は分かりますもの。間違えることに躊躇がない、伝わらなかったらワードを変えて伝え直せばいい、特に中国、サウジのみなさんからそのスタンスを感じました。

次に、「相手の意見もしっかり聞く」

自分の意見を言うだけでなく、相手の意見もしっかり聞き、そこに自分なりのレスポンスを加えます。自分がたどたどしい英語で発言しても、しっかり聞き、「それのいいところは〇〇だね、良いところに気付くね!」「うーんぼくだったら〇〇だな、だって、、、」と返してくれます。プレゼンをしても、日本でよくある、「質問ありますか、(しーーん)」ということはありません。サウジを中心に、必ず質問してくれます。あるサウジの生徒に、教授が毎回質問して偉い!というと、その生徒は「質問する=相手の発言、プレゼンに対するリスペクトだ」と答えました。active listenerとはこのことですよね。

 

日本でもcommunicative language teaching(言語をコミュニケーションの手段として使用できるように訓練することを目的とした教授法)がメインになりつつありますが、その理由はこうしたところにありそうです。

ちなみに、面白いことに、クラスのみんなに学校での英語教育はgrammar-based、reading-based、communicating-basedどれかっていったらどれだった?ときいてみると、韓国人はgrammar-based、サウジ、スーダンはcommunicating-based、中国人、タイ人はうーん、分からない全部やってきた、と答えてくれました。その学生時代の英語教育の印象が、今のスタンスにつながっているのでしょうね。

取り入れるのが難しいのは重々承知ですが、今多くの日本の中学校で行っているであろう、会話のインプット活動の上をいく、自分の意見を言うskill、相手の意見を聞くskillを鍛えるdiscussion topicやtask活動を増やしていく必要があると率直に感じています。

例えば More money is more happiness, do you agree or disagree?とか、All students have to join club activities, Do you think so? とか。(今思いついただけなので具体的な手順はありませんが…)

 

未来の生徒が海外に出てなるべく英語で困らないように、今のうちに自分がたくさん困った経験をしたいなあと思います。いよいよあと一週間でマスターがスタート、とても楽しみです!!