Bright 英語教育

イギリス大学院でTESOL(英語教授法)を履修した、英語教育とイギリスをこよなく愛する高校教師が、英語教育、英語学習、イギリス留学関係、その他諸々を書き綴っていくブログです。日本のbrightな英語教育を思い描きながら…。

日本人のもったいない精神!?

最近気になって気になって仕方がない、エコ意識について感じていることです。

 “もったいない”という言葉は、一言で英訳することが難しく(What a waste!が一番近い?)、日本独特の表現なのかと思います。日本では古くから物を大切にする文化が根付いているということの表れでしょう。とても良い言葉だと思います。しかし、現代を暮らす日本人のエコ意識は他国と比べてどうなのでしょうか。率直に、イギリスの方がエコ意識が進んでいるなあ、日本遅れているなあと感じたのでまとめたいと思います。

①エコバックの普及率

 イギリスではどこのスーパーでもコンビニでもWould you like a bag?という風に聞かれます。袋は基本有料です。無駄なプラスチックごみを減らそうと多くの人が考え、エコバックを持参したり、買ってその場で自分のカバンに詰める人が多くいます。日本でもスーパーではレジ袋を有料にする所が増えてきていますが、依然としてコンビニ等では無料でもらえます。しかも、温かいものと冷たいものを分けますか?と聞かれる場合もあります。確かにとても便利だしありがたいことですが、エコという観点から考えると、もっと積極的にプラスチック袋の利用を抑えていかなければならないと思います。

 

②レストランでの持ち帰り

 イギリスではレストランで食べきれなかった場合、タッパーに詰めて持ち帰る人が多くいます。ラーメン屋さんでさえも残ってしまった麺とスープを持って帰る様子を目の当たりにして、とても衝撃的でした。食べ物を残してはいけないという意識を多くの人が持っているのでしょう。一方の日本では、どこの飲み屋さんでもコース料理が充実していて飲み会を彩ってくれますが、肝心の飲み会では、お酒を飲むこと、話すことに夢中になり、最後の〆の料理が丸々残ってしまうなんていうこともあります。“ああ、もったいない、、”そういいながら、結局廃棄してしまうケースがかなり多くあると思います。

 気になったので調べてみると、政府広報オンライン(令和元年7月8日)によると、日本の食品ロスの総量は年間約643万トンで、これは国民一人当たり年間51キログラムになるそうです。これをさらに一日にすると約一食分、つまり日本国民全員が、一日に一食分をせーのでドブに捨てているのと同じことになります。考えただけでおぞましいですが、これと同じことが現実に起きてしまっています、、、。日本の食料自給率は約38%で、食料の多くを輸入に頼っているのに、せっかく輸入したその3分の1を、食べて消費するという形になる前に破棄してしまっています。こんなに“もったいない”ことはないと思います。もちろんその大量の食料を破棄することにも莫大な費用が掛かっているので、ダブルで“もったいない”ことをしています。コンビニでも大量の廃棄を出してしまっていて(一日に平均買い物かご約4つ分)、レジ横の募金箱を見ると、うーん、と考えさせられます。もっと個人や企業が、便利さや利潤だけでなく、もっと命の原点に立ち返って「買いすぎない」「使い切る」「食べきる」の意識を回復させていかないといけないと思います。

 私が以前勤めていた中学校では、給食完食クラスを毎日全校で発表し、残飯をなるべく出さないようにする取り組みを行っていました。あるクラスは4月から3月まで一年間毎日完食という偉業を成し遂げました。生徒たちも食は命を頂いているということを自然と意識していたように思います。変な無理やり感はなく、とっても良い取り組みだと思うので、同じような取り組みが各地で広がってほしいです。

 

 確かに日本はモノや制度が整っていてとても便利ですが、便利さを追求しすぎて、本来日本人が大切にしてきた“もったいない”の精神が言葉だけ、表面だけになってしまっているように思います。来年にはオリンピックで世界中から様々な価値観を持った人々が集まります。「日本は便利だけど、無駄が多い」、「インフラは先進国だけど、エコ意識は後進国」。そんなイメージを与えないように、一人一人ができることをしていくしかないです。みんなで“もったいない”と言いつつ見過ごしている現状を、“もったいなくなくなる”ように工夫していきたいです。

 私はレジ袋は一切受け取らないし、ペットボトルはなるべく買わず、マイボトルを持ち歩きますよう!