Bright 英語教育

H30年度 イギリスブライトン大学でTESOL(英語教授法)を履修した公立高校教師が、英語教育について感じたこと・学んだこと、その他諸々を書き綴っていきます。 日本のbrightな英語教育を思い描きながら。

英語教育の現状

連日ニュースで報じられている新型肺炎。日本でも広がってきてしまいました。

国を始め、様々な組織が対策を実行する中、気になるニュースを目にしました。

 

北海道のとある飲食店では、新型肺炎対策として、中国人の入店を拒否することにしたとのことです。

もちろんお店側も経営が掛かっていますから、これはやむを得ないことなのでしょう。

しかし、たまたま入店した中国人のお客さんに、お水を出しに行ったときに気が付いた女性従業員は、

入店したその中国人に対し、英語で「China, Out! 」と伝えたようです。

その伝え方、対応の仕方が、日本はおかしいと中国で炎上してしまったということです。

 

その女性店員さんも、別に悪気があってそう言ったわけではなく、

咄嗟に出た一言が「China , Out!」だったのでしょう。

しかし、言いたいこと、伝えたいことが、英語での伝え方、その語彙力で、意図しないように捉えられてしまう。これは怖いことだと思います。

 

やはり日本にずっといて、英語をなかなか普段使わない環境の中、咄嗟に英語で対応する、というのは非常に難しいことなのですが、しかしこれからの時代では、そうのんきなことを言っていられなくなってきます。日本のどこで働こうが、英語で対応することはますます避けられなくなっていき、誰にとっても他人事でない時代になっていきます。

 

正直、この店員さんも、日本の英語教育を受けて育ったのでしょうから、日本で6年間英語を勉強して、「China, Out!」か、、、と、英語教育の現状が見えたようで少しショックを受けました。

 

受験に向けて難しい単語を覚える、難解な文章の読解にチャレンジする、ということももちろん大切ですが、これからの多文化共生の時代に備えて、もっともっと実用的な英語、瞬発力のある英語を身に付けさせていかなければいけないなあと感じました。

 

授業でそんな話をして、じゃあみんなならなんて言うか、どのような張り紙を作ったら良いか、ペアで考えてみよう!

と言って考えさせて、黒板に何人かの良いコメントを書いたら、なかなか盛り上がりました。

 

「Thank you for coming, but we are afraid of corona virus. So we can't accept Chinese people in this moment. Please visit us again someday.」

「 To protect from corona virus, we are refusing Chinese customers. Thank you for your understanding.」

これらはなかなか正統派ですね。ちゃんと理由を説明すること、なるべく丁寧に言うことが大切でしょう。

 

中にはこんな張り紙も。

「For Chinese costomers, go straight and turn right at the next corner, then you'll find more delicious ramen shop. Please visit there.」

すごい間接的な入店の断り方ですね笑。いや、断ってはいないし、意外と人を傷つけたりしない方法かもしれません。生徒の発想は良い意味で恐ろしい笑。

 

これを読んだみなさんなら、何て言うでしょう?