Bright 英語教育

【日本発⇒世界で活躍する人材】を目指して、英語教育とイギリスをこよなく愛する高校教師が、英語教育、英語学習、イギリス留学関係、その他諸々を書き綴っていくブログです。日本のbrightな英語教育を思い描きながら…。

いい授業とは何か

f:id:ToyT810:20200301224831j:plain



 まさかの一斉休校となりました。

28日金曜日は入試だったため、クラスの生徒は登校しておらず、前日の27日に「また来週!」と言ってさよならと言ったっきり、クラスが幕を閉じるという形になってしまいました。担任としてはなんともやりきれない想いでいっぱいです、、、。

早急な対応が必要だったのはわかりますが、現場の人間としてはせめて要請から5日くらいは時間が欲しかったです。

 

そんなことを書いていたら愚痴の記事になってしまうので、英語の授業に関して、一年を振り返ってみたいと思います。

 

 

この一年間で、一体自分は生徒をどう成長させられたんだろう、、、。ふとそんなことを考えてしまいます。

そこで、一度立ち止まって、

そもそも英語の授業で「いい授業」ってどんな授業なんだろう、

ということを考えてみたいと思います。

 

 

考えてみれば、教員はかなりの時間を生徒から預かって授業をしています。

 

私が勤めている高校では、一年次にコミュニケーション英語の授業が週3時間、英語表現の授業が週2時間あります。

年間を35週と考えると、コミュニケーション英語で年105時間、英語表現で年70時間になります。

行事や休日があってそんなにフルで授業は出来ませんが、トータル175時間程の時間を生徒から預かって授業をしているわけです。

そう考えるだけで、身が引き締まるほどの責任を感じます、、、。

 

 

結論から言うと、

「いい授業」を作る上で重要なことは、

その生徒が授業を受けたことによって、「家に帰ってから勉強するかどうか、もしくは新たな興味を持って何かに取り組むかどうか」だと思います。

 

自分がそのように出来ているかはさておき笑、理想論かもしれませんが、そうでありたいなあと思ったことを書いていきます。

 

 

家に帰ってから勉強するかどうか

教師にとって一番に考えるべきことは、生徒を自律的学習者に育てられるかどうかだと思います。いくら教師が授業で細かく熱弁をしても、生徒に伝わっていない、聞いてノートに書いて満足する、のではあまり意味がありません。

「英語学習はスポーツのトレーニングに似ている」ということはよく言われます。要するに、例えば水泳のコーチがどれだけ泳ぎ方を熱弁しても、実際に生徒が泳がなければ泳げるようにはならないことと同じで、英語の授業でも、いくら教師が熱弁しても、生徒が英語に触れなければ、生徒の英語力は伸びていきません。

そのように考えた時、英語の教師にとって「いい授業」をつくる上で大切なことは、その生徒が自分でトレーニングが出来るように、その基礎力を付けさせること、授業でトレーニング法を紹介して、随時生徒のトレーニングを修正していくことだと思います。

具体的に言うと、帯活動などを通して基礎基本の定着を図っていくこと、音読の仕方を授業で繰り返し指導するなどして、自分で学んでいける力を付けさせていくことが大切だと思います。

私の場合は音読を通して「音・文字・意味」を連結させていくことにこだわりを持っているので、そういったトレーニングが多くなりますが、どんなトレーニングを実施していくかは、各教員のこだわりで良いのかと思います。発音にこだわるも良し、意味順にこだわるも良しだと思います。担当の先生が自身の英語学習を通してこれまでに実際にしてきたトレーニングの方が、本当に芯のある授業へと繋がっていくと思います。

しかし、その紹介したトレーニングが自分で自宅でも出来る必要はあります。やっぱり年間175時間あるとはいえ、1日1時間の授業内だけでは英語力を上げることに限界はありますもの。

 

「授業でやったことを、家で自分で再度トレーニングしてみる」

「次の授業に向けてトレーニングしてみる」

そのような意識になって、生徒が行動を始めたときに、本当に授業の意義が出てくるのかなと思います。

 

 

新たな興味を持って何かに取り組むかどうか

もう一つ、英語の授業を「いい授業」にするために必要なことは、生徒に興味関心を抱かせられるかどうか、だと思います。

授業で生徒が触れる英語が、実際にどうように使われているのかを常に意識して伝えていかなければなりません。

教科書で出てきた単語やフレーズを、洋楽の歌詞と繋げる、映画の字幕スクリプトと繋げる、生徒が日常的に日本語で言っていることと繋げる、などの工夫をしていきたいものです。

例えば、仮定法を伝えたのであれば、

こんな場面を紹介したり、

 

f:id:ToyT810:20200301223701j:plain

 

こんな英作文をさせたりするのも良いかもしれません。

 

 「もし一日中体育だったら、めっちゃ嬉しいのに。」

「お前んちと家近かったら、毎日一緒にゲームできるのに。」

 

あ、仮定法使えれば、結構色んな表現できそうじゃん。

そんな感覚を生徒に持たせられたら、それだけでも授業の意義は大いにあるかと思います。

授業の終わりには、じゃあこれに似た仮定法の文を2文作成するか、見つけてきて、と課題を出したら、生徒は結構面白がって取り組んでくれます。

 

要するに、自分ひとりの勉強では気付けないこと、これまで知らなかったことに気付かせて、新たな興味を引き出すきっかけを多く与えることが大切なのかなあと思います。

 

極論、授業はあくまできっかけ作り、でも良い気がします。しかし逆に、興味関心を引くきっかけのない授業は、ただただ眠くなる授業になるのではないでしょうか。

 

残念ながら、日本で暮らしている限り、実際に英語を使う場面は相当限られてしまっているので、英語の授業では、なるべく多く実際の使用例を紹介して、英語あるいは海外に対する興味関心を高めさせていきたいです。

 

授業を通して生徒が、「へえ、なんだか面白そう、帰ったらちょっと調べてみよう。」と思ってくれたら、それで授業は成功なのかなと思います。生徒がそうやって自分から興味を持って何かに取り組みだした時に、計り知れない可能性が生まれてくるんだと思います。 

 

 

 まとめると、

「良い授業」にするためには、

 「生徒が家に帰ってから勉強(トレーニング)に取り組める仕掛けを作る」

 「新たな興味を持って何かに取り組めるような、興味関心を引く仕掛けを作る」

ことが大切!!

 

そんな意識で新学期に向けて、準備を進めていきます!!