Bright 英語教育

H30年度 イギリスブライトン大学でTESOL(英語教授法)を履修した公立高校教師が、英語教育について感じたこと・学んだこと、その他諸々を書き綴っていきます。 日本のbrightな英語教育を思い描きながら。

【知っておきたい】ラーニングピラミッドとは?

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ラーニングピラミッドって何?


ラーニングピラミッドとは、1960年代初頭アメリカの国立訓練研究所(National Training Laboratories Institute)で開発された学習理論です。

様々な種類の学習活動が、どの程度学習内容の保持に繋がっているのかを示したものです。

Lecture(講義を聞く)という学習活動では、たったの5%しか定着に繋がらず、Teaching Others(他人に教える)では90%の定着に繋がるといったことを意味しています。

 

50年以上前の研究ということや、パーセント表示については後々付け加えられたとのこともあり、どこまで科学的根拠があるのかは明らかにされておらず、ラーニングピラミッドの信憑性は薄いと結論付ける論文も発表されています。

 

そのことを踏まえたうえで、%に関しては置いておいて、学習活動の定着順に関してはあながち間違ってはいないのかなあというのが個人的な見解です。

 

講義を聞いたり、文章を読んだりすることだけではなく、そこからその内容についてディスカッションをしたり、練習問題、タスク活動に取り組むことで定着に繋がっていくということは言えるかと思います。

 

Discussion Group 50%、Practice by doing 75%、Teaching others 90%の三つのカテゴリーはアクティブラーニングとも連動していますし、教員側はどのようにピラミッドの下の方に分類される学習活動を取り入れていくかを考える必要があります。

 

逆に、教員の自己満足で言って聞かせるだけの授業、英語を読ませたり聞かせたりして終了の授業は、大して生徒の身にならないということは肝に銘じていきたいところです。

 

 

また、この研究自体を生徒に示すことも有効です。


私はラーニングピラミッドをスクリーンで生徒に示して、
「こんな研究結果が出ているよー。だから教科書を読むだけじゃなくて、自分でstory retellingできるように沢山練習しなくちゃねー!早くできちゃった人は、困ってる人のサポート役になって教えてあげると、あなたもお得だよー!」なんて伝えて、生徒のやる気喚起に繋げました。

 

かなりインパクトがある図であるし、

「あ、だからアウトプットが大事なんだ!」と印象付けるにはとても便利です!

 

 

 
教員側は、自分の授業を見直して、

自分の行っている活動がそれぞれどのカテゴリーに入るのか、
定着率が良いとされる学習活動にどれくらい時間を使うことが出来ているのか、

といったことを、休校のこの機会に分析してみるのも面白いかと思います!