Bright 英語教育

イギリス大学院でTESOL(英語教授法)を履修した、英語教育とイギリスをこよなく愛する高校教師が、英語教育、英語学習、イギリス留学関係、その他諸々を書き綴っていくブログです。日本のbrightな英語教育を思い描きながら…。

5月1日文科省の通知に関して思うこと

各都道府県が5月末までの休校を取り決めている最中ですが、文科省より通知が出ましたね。

 

5月2日の読売新聞から抜粋してまとめました。

 

・小学1年生、6年生、中学3年生を優先に、分散登校で段階的に教育活動を再開するよう求める通知を出しました。

・分散登校の例としては時間帯、日付で登校対象の学年、学級を入れ替える、学級を複数グループに分けて登校対象を入れ替える、などを挙げました。

・学校再開にあたっては、空き教室の活用などで児童生徒が1~2メートルの間隔を保てるようにする。学校再開については自治体の判断に委ねるとしています。

 

 

批判をするわけではなくて、シンプルに疑問に思うこと

 

あくまで現場の一教員の意見です。

結局各家庭、各学校にICTが揃ってなく、テレ授業が均等に実施出来ないという現状を考えれば、段階的に学校を再開させていく方が良いとは思います。

そして段階的に再開させていく過程で、卒業の時期が決まっていて先延ばしに出来ない小学6年生、中学3年生等が優先されるのは分かります。

ただでさえ3月4月さらに地域によっては5月と休校で授業が出来ていないのに、やらなきゃいけない内容は変わらないわけだから、卒業っていうゴールが決まっている学年の生徒・先生たちは気が気じゃないです。

もう指導内容をいかに終わらせるかで必死になるのは目に見えています。

出来ることなら早く授業再開させた方がいいに決まっている。

 

しかし学校側への通知で、授業再開にあたっては、体育・音楽・家庭科などは当面実施出来ない、理科では実験が出来ない、さらに英語ではペア活動・グループ活動禁止、音読禁止、など身体的接触が考えられる教育活動は行わないように、となるようです苦笑。(各都道府県で内容は違うと思います)

 

各教科大変だけど、英語でペア活動・グループ活動、音読禁止って笑。

感染のリスクを最小限に軽減するためって考えたらそうせざるを得ないのでしょうが、それで授業をしたことにしていいのでしょうか?

授業で発音や音読の練習が出来なかったら、本来教えたいことも全然教えられないし、ペア・グループ活動できなかったら、文科省が勧めているアクティブラーニングなんて全く出来ませんが、それでいいのでしょうか?

私のやっていた授業、8割くらいは成り立たなくなります。

というか、人と1~2メートル離れて、生徒が声を出さずに行える内容って、問題演習とリスニングくらいですかね?

 

そんな授業内容になることが想定出来て、それで「授業をした」ことにしていいのか、ということがすごく疑問です。

こんな状況で、自分が思っていることとは違う授業をしなくてはいけない心苦しさで悩む教員がほとんどだと思います。

 

このままだと部活も行事も潰して、夏休み減らして、なんとか授業数を確保する、という方向に動きそうで、今の小学6年生、中学3年生がとても可哀そうです。

これらの学年だけ、修学旅行にも行っていない、思い出に残る部活の大会、運動会などの行事も実施出来ないということになります。

「教育格差をなくす」ということは大大大前提の理念ですけど、それこそ、これらの学年だけ教育格差が生まれてしまうことになるんじゃないですかね?

 


そんなことで、なんだか行き当たりばったりの、その場しのぎの方策に聞こえてしまうんです、、、。

やっぱり9月始まりで学年の違いによる教育格差をなくす方向で動いて欲しいのが本心です、、、。