Bright 英語教育

イギリス大学院でTESOL(英語教授法)を履修した、英語教育とイギリスをこよなく愛する高校教師が、英語教育、英語学習、イギリス留学関係、その他諸々を書き綴っていくブログです。日本のbrightな英語教育を思い描きながら…。

オンライン授業をやってみて、気付いたこと、思ったこと

f:id:ToyT810:20200605141702j:plain

分散登校が始まりました!

同時に、オンライン授業が流行ってきていますね!!

 

オンライン授業と一口に言っても、録画した映像をインターネットで一方的に配信する、予備校のような録画タイプと、ZoomやSkypeなどを使って双方向にやり取りが可能なLIVEタイプがあります。

 

LIVE配信タイプの場合は、参加者全員の通信環境が安定している必要があります。

最近のテレビ番組でもあるように、映像が乱れたり、音声が飛んだりしてストレスを感じることもあります。

 

現実問題、生徒全員のお家に安定したwi-fi環境があるわけではありませんし、パソコンがある生徒とスマホの生徒では学習環境に差が出てしまいます。

そもそも、お家の部屋の一部が映るということを気にする生徒もいます。

 

そんなわけで、私の勤める高校でもオンライン授業を進めていますが、そのほとんどが録画タイプです。

毎日、先生方はYou tuberになったかの如く、動画を撮影し、編集に時間を費やしています。

 

時代が進んだなあと率直に思いますし、先生方が前向きに取り組んでいることはほんとに素晴らしいことだと思います。

 

今回は、他の先生のオンライン授業(録画)を見て、また自分でもやってみて、気を付けないといけないなあと感じたこと、また今後の教育について思ったことがありましたので、まとめてみました。

 

≪ 目次 ≫

 

オンライン授業(録画)をするうえで気を付けたいこと

教えすぎない

教員ってとっても面倒見の良い、おせっかいな性格の人が多いので笑、ついつい教えすぎてしまいます。

 

しかも、撮影は授業者と撮影者の二人(もしくは完全一人というツワモノ先生も、、、)で行っています。生徒の反応がありません。(とても寂しいです笑) 

 

反応がないから、生徒が分かっているかもうまく把握できず、ついついくどいように説明してしまいがちになります。

 

結果的に、教えすぎてしまい、自分で映像を見返した時にも「シツコイ!」と感じることが多くあります。

 

オンライン授業では「10伝えたくても2、3くらいしか伝わらない」くらいに捉えておいて、そもそもの伝える量を10から5くらいに絞る必要があるなあと感じました。

 

 

時間を短くする

f:id:ToyT810:20200605142321j:plain

教員のおせっかいな性格、またオンライン授業(録画)ならではの性質もあって、動画が長くなりがちです。30分くらいの超大作を制作する先生もいます。

 

ですが、残念ながら(あんまり大きな声では言えないですが、、、)、これって教員の自己満に近いところがあるかもしれません。

 

本当のYou tuberの方であれば、視聴者を飽きさせない工夫を、編集しながら盛り込んでいるため、30分くらい見れてしまいます。

 

しかし、教員は残念ながら動画撮影と編集のプロではありません。

超面白い授業であれば生徒は見れるかもしれませんが、単調に説明をするような授業だとしたら、生徒の集中力は30分持ちません。せめて10分~15分が限度かなあと思います。

生徒の集中力のことを考えて、時間を極力短くする工夫をしなければいけません。

 

教えた気にならない

これは学校での授業が再開後に問題になりそうですが、「動画で説明したでしょ!」という先生たちが出てくるかと思います。

 

教員は教えないといけない内容がある、かつ、伝えたいことがあるから動画を作るのですが、あくまで動画をちゃんと見るかどうかは生徒の自主性に掛かっています。

 

好きな先生や好きな教科の動画はちゃんと見るかもしれませんが、それ以外は流し見するかもしれません(というか私なら多分そうします)。

 

なので、「動画でアップしたから教えた」という気にはならない方が良いかと思います。

授業が再開したら、オンライン授業(録画)の確認テストをやることになると思うのですが、結果を見て愕然し、「え、、、あんなに動画で説明したのに、、、」なんて思わないようにしたいです。

それでは生徒も頑張っている先生もどっちも報われないですからね。

動画でやったにせよ、後日授業で少しは触れるようにはしていきたいです。

動画で「教えた気にならない」ということは念頭に置いておきたいです。

 

 


こんな教育現場の現状を踏まえた上で、続いて今後の教育について思ったことをまとめてみました。

 

今後の学びと教師の役割

もっと探究的な活動を

こんな非常時を逆手にとって、従来の教授型の授業から、もっと探求型の授業にシフトしていくべきじゃないかと思います。


まだまだ分散登校のためおうちで勉強する時間が続きますし、今後も第二波、第三波でどうなるかは分かりません。

 

もう「同じ場所で、みんなで同じことを、同じペースで」勉強する必要なんてないのかもしれません。

 

もっと探究的な活動を増やし、学びを個別化して、やりたいこと、学びたいことを深めていく方が、時代のニーズに合っているように思います。

 

教師と生徒で1対40のオンライン授業(LIVE)はなかなか難しくても、生徒同士でプロジェクトチームを組んで、Zoom等を使って4、5人で議論する、なんてことはやろうと思えばすぐできます。

教師は授業をアップするのではなく、探求型のタスクを用意して生徒に課した方が、よっぽど面白くて能動的な学びができるんじゃないか、と思います。

 

例えばですけど、クラス全員を割り振って、グループごとにどうぶつの森を数時間プレイさせる。プレイしてみて楽しかったことなどを話し合わせ、さらに、もっとこのゲームを良くするためにはどうすればいいかを話合わせて探究させる。意見をまとめて発表し合い、優秀な案をまとめて、実際に任天堂に送ってみる。

こんなことができるようになっていったら、結構面白いと思います。

 

そんなふうに自分たちで解決する力を付けていく方が、これからのAIの時代には求められます。

 

極論、この機会に、もう教える授業をやめても良いかもしれません。

 

教師は共同探究者に

f:id:ToyT810:20200605142845j:plain

そうなってくると、教師の役割も変わってきます。

 

これまでのTeacherやInstructorといったような教授者の役割から、Facilitator(促進者)、Coach(指導者)、もしくはPartner(パートナー)としての役割が重要になってきます。

 

「基礎的な部分を教える、改善させる」ということが重要であることには変わりありませんが、「教師が全部を教えないといけない」、とか、「教師が答えを知っていないといけない」ということはなくなる思います。

 

今でさえ、コロナという答えのない問題と闘っているわけですが、今後も生徒が生きていく時代は答えのないことだらけでしょう。

そのようなことを考えたら、「教師が答えを知っているから教師に聞けばいい」なんて生徒に思わせてしまうようなことは、もはや危険です。

 

ですので、もう教師は教授者という立場ではなく、生徒と一緒に答えのない問題について学ぶ共同探究者のような役割にシフトしていくべきなのではないか、と思います。

 

 

f:id:ToyT810:20200605143038j:plain

 

オンライン授業を進めていくにしても、極端に今後のことを考えたら、

「文科省がカリスマ教師を100人くらい集めて、一流の超面白い授業を大量生産させて配信すれば、現場教師は動画制作の試行錯誤に時間を費やすことなく、もっと探究的な内容で担当する生徒に関われるのになあ、」

なんて思ったりもします。

 

いずれにせよ、コロナの影響で時代は間違いなく変わるので、今までの当たり前をぶち壊していく姿勢を持つことが、なにより大切ですね!!

コロナと時代の流れに負けじと頑張りましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。