「週末は部活もないし、時間あるなあ、、、そうだ、バンクシー展に行こう!」
ということで、前から気になっていた日本初上陸のバンクシー展に行ってきました。
「これからバンクシー展に行く」「バンクシー展が気になる」
という方へ、
バンクシー展に行く前に知っておきたいことをまとめました!
バンクシーって誰?
バンクシーはイギリスを拠点に活動する覆面アーティストです。
世界中のストリートや壁にステンシル(型版)を使用した独特なグラフィティを描き込んでいます。
バンクシーの作品には鋭い社会風刺や政治的メッセージが込められており、そのダークユーモアたっぷりの作風に世界中の人が心揺さぶられています。
バンクシー展について
現在、横浜で開かれているバンクシー展では、複数の個人コレクターの協力のもと、オリジナル作品や版画などが70点以上集結しています。
大量消費社会・資本主義システムへの啓発、政治的批評など、テーマごとに作品がまとめられており、作品の制作意図について深く考えさせられます。
無料音声ガイドの内容が充実しており、気になる作品について、その作品に込められた一つ一つのメッセージを感じ取ることができます。
横浜駅から直結しているアソビルという複合エンタメビルで行われている、見ごたえたっぷりの展覧会です!
注意点
チケットは完全事前予約性!
感染予防対策の一環で、チケットは完全事前予約性となっています。
人気の展覧会のため、土日の当日予約は難しいかと思われます。(当日午後のチケットは5時くらいまで完売でした。)
前日までにチケットを購入しておくことをおススメします。
また、人数制限があるとはいえ、完売となる時間帯はかなり混雑するので、朝一やお昼時を狙うと多少ゆったり見られると思います。(土日は朝8時からやっています!)
無料音声ガイドを活用しよう!
バンクシー展では、事前に「izi TRAVEL」というオーディオアプリをダウンロードしていくことで、無料で音声ガイドを聞くことができます。
このアプリを利用することで、約3時間分の作品説明を無料で聞くことができます。
展示されている作品のほとんどは、作品名とオーディオナンバーが書いてあるだけなので、作品に込められたメッセージを理解するには音声ガイドが必須です。
事前にオーディオアプリをダウンロードし、イヤホンを忘れずに持っていきましょう!!
(多くの美術館で貸してくれるオーディオ機器でなく、自分のスマホで聞くという形式は初めてだったので、とても画期的に思いました!Bluetoothで聞けるので館内の移動も楽ちんです!)
バンクシー展の様子
展覧会はフラッシュ撮影を除き、撮影OKです!
紹介し出すときりがありませんが、バンクシー展の様子を少しだけご紹介します。
世界中に神出鬼没するバンクシー
イギリス・ブリストル育ちのバンクシーは、イギリスを拠点に世界中の至る所に作品を制作し続けています。
日本にも訪れていて、2019年1月には港区の防潮扉に描かれていたネズミの作品を、小池百合子都知事が「カワイイねずみ」とTwitterで取り上げたことによって、日本でもバンクシーの名が知れ渡るようになりました。
Falling Shopper (消費社会への告発)
ロンドンで地価の高いメイフェア―地区に描かれているFalling Shopperは別名「SHOP TILL YOU DROP」。
ショッピングカートを押しながら落下する女性からは、高度消費社会への皮肉を感じ取ることが出来ます。
バンクシーは、反消費主義をテーマとして頻繁に取り上げています。
常により新しいものを追い求めるようになってしまうことで、人は内なる空虚さを埋め合わせるようになり、結果的に人が本来持つ自由を奪い取ってしまう。
果たしてそれで幸せになれるのだろうか、、ということをバンクシーは問いかけているようです。
Napalm(グローバリズムへの警鐘)
ナパームはベトナム戦争でアメリカが使用した大量破壊兵器です。
真ん中の女の子は、ナパーム弾の投下から逃げ出す報道写真がもとになっています。
その子をミッキーとドナルドというアメリカのグローバリズム代表の二人が手を引いて歩いています。
二人のキャラクターのスマイルと、ベトナムの少女の泣き叫ぶ表情が対比され、 グローバリズムへの警鐘を鳴らしているように受け取れます。
Brexit(政治的告発)
イギリスがブレグジット問題で揺れ動いていた2017年に、イギリス・ドーバーに描かれたBrexit。
EUの旗から星の一つを削り落としている作業員が描かれています。
バンクシーはブレグジット以外にも、パレスチナ問題、難民問題など、政治的状況を告発する作品を多く制作しています。
それぞれの状況下で、弱い立場に置かれた人々への連帯を表明し、内なる声を表現しているようです。
Girl with Ballon
バンクシーと言えば、Girl with Ballonが最も有名な作品のうちの一つでしょう。
いずれはオークションに出されると予想したバンクシー本人が、額縁にシュレッダーを仕込み、1.5億円で落札された直後にリモコンで裁断した事件は有名ですね。
バンクシー展に行こう!
バンクシーは天才か反逆者か。
その判断は見る人の価値観によって分かれるかと思います。
是非、実際にバンクシー展を訪れて、ダークユーモアたっぷりのバンクシーの世界観に浸ってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。