子どもの英語教育

【効果は絶大】中学生こそ「ホームステイ」に行くべき理由

2020年10月23日

こんにちは、タカヒロです。

 

(中学生)ホームステイ…興味はあるけど、まだ中学生だし、英語分からないし、行く意味はあるのかな…?

 

ズバリ、

英語を習い出したばかりの中学生こそ、ホームステイを経験するべきだと思います。

 

私自身、中学2年生でオーストラリアへ2週間ホームステイに行きました。

そのことがきっかけとなり、巡り巡って現在の英語教師という職にまで繋がっています。

2016年には、今度は教員として中学生20名を引率してオーストラリアへホームステイに行きました。

そんな経験談を踏まえながら、中学生こそ「ホームステイ」に行くべき理由をお伝えしたいと思います。

 

中学生こそ「ホームステイ」に行くべき理由

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はじめに… 得られるものは英語力じゃない

はじめに申し上げておきたいことは、

「たった2、3週間のホームステイで、英語力が劇的に変化する、ということはほぼあり得ない」

ということです。

 

ホームステイを希望する生徒の中には、2、3週間でも海外を経験すれば、英語力が上がるのではないか、と思っている生徒は結構います。

確かに表面的なあいさつの仕方であったり、簡単なやりとりをする、という部分では向上するでしょうが、残念ながら2、3週間で英語力自体が劇的に向上するということはほぼないかと思います。

 

「そんな…。効果がないんじゃ、わざわざ高いお金を払ってホームステイ行かなくてもいいじゃない…。」

 

そんなことはありませんよ。

 

ホームステイで得られるものは英語力ではありません。

短期的には効果が見られなくても、長期的に見たら計り知れない効果を発揮し得ます。

ホームステイに行くにはまとまった資金が必要ですが、それは自分自身への投資であって、時を経て自分の人生をも変え得る莫大なリターンをもたらしてくれます

 

それではホームステイで具体的にどんなことが得られるのかをまとめていきます。

 

①日本以外にも世界があるんだという「世界的視野」

普段は勉強・部活で忙しい中学生。

生活のほとんどは地元で完結してしまい、地元の駅からあまり外へ出ることがないという生徒は少なくありません。

飛行機に乗ったことがないという生徒も多くいます。

そんな環境のみで育っていくと、いくら授業で英語や世界のことを学んでいっても、どこか遠い世界のように感じられてしまいます。

自分とは関係のない世界だ」「いつかは行けたらいいな

そうした感覚のみで多感な思春期を過ごしていくことになります。

 

そんな中学生だからこそ、実際に飛行機に乗って海外の地に足を付けることによって、「日本以外にも世界があるんだ」という事実に衝撃を受けます。

 

引率でオーストラリアへ降り立った際、生徒たちはみんな「周りの文字が英語だらけだということ」「歩いている人が外国人だらけだ」ということに衝撃を受けていました。

実際に海外を目の当たりにすることで、日本以外にも世界は広がっているんだということを感覚として実感することが出来ます。

世界は意外と近い存在だ」「行こうと思えば行けるんだ」といった感覚を手に入れます。

 

ホームステイに行った生徒は、帰国後にはそうした「世界的視野」を知らない間に心の中に宿していることになります

この差が非常に大きいです

 

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ホストファミリーとの休日 日本では味わえない非日常を経験します

 

②言語が伝わらないという経験

これまで日本語に囲まれて育った生徒にとっては、言語が伝わらないという経験も初めてになります。

相手の言っていることが理解できない」「自分の伝えたいことが伝えられない」「とりあえず笑顔でしのぐしかない

ホームステイをすることによって、間違いなくそうした経験をします。悔しくてたまらない想いをするかもしれません。

 

しかし、そうした経験こそが、帰国後「英語は座学ではない」という本当に重要な感覚を持つことに繋がっていきます。

ホームステイを経験した生徒は、その後どんどん自分で勉強をしていくようになります。

ホームステイに行くことで、こうなりたい、~ができるようになりたい、といった内的なモチベーションを高めることが出来る結果なのだと思います。

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授業の様子 伝わらない・分からない経験を沢山します

 

 

③今後に繋がる圧倒的な行動力

親元を離れて、全く別の環境に身を置くということは、中学生にとっては相当の勇気がいることです。

実際にオーストラリアに到着後、いざホストファミリーと面会し引き渡しとなる際には不安感から涙ぐんでしまう生徒もいました。

しかし、自分でホームステイに申し込みをして、出発までに多くの研修や手続きをして、不安に駆られながらも貴重な体験をして…と、そのすべての過程が、今後に繋がる圧倒的な行動力の原点になっていきます。

この行動力は家族で海外旅行に出かけたということでは得られないものです。

 

引率した20名の内には、県内のトップ高へ進学したのち高2で中退し、海外の高校へ転学をしたという生徒がいました。

その生徒は、「まだホームステイの募集枠が余っているが行きたい人はいないか?」と授業で呼びかけた際、「それなら行きたい」と名乗り出て、その日に両親を説得し、滑り込みで参加した生徒でした。

とっさの判断と行動力でホームステイを経験していった生徒は、その後さらに人生を変え得る経験をしていきました。

 

中学生でホームステイを経験した生徒は、「あの時あれだけのことをやってのけたのだから、今の自分ならもっとできる」といったように、自分を鼓舞していくことができるのだと思います。

ホームステイに行ったという行動力は、必ず次に繋がっていきます

 

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引率時の個人的なベスト写真です

とある少年は、中学生でオーストラリアにホームステイに行ったことで海外に興味を持ち、時を経て教師となり、生徒を連れて再びオーストラリアを訪れました。

の写真は一つの夢が叶った際の写真です。

中学生でのホームステイがきっかけとなり、このように繋がる場合もあります。

 

日本を飛び出し、世界を体感しよう

まとめると、

中学生がホームステイに行くべき理由は

英語力を上げるためではなく、(短期では上がらない)

①日本以外にも世界があるんだという「世界的視野」

②言語が伝わらないという経験

③今後に繋がる圧倒的な行動力

を得ることができるからです。

 

この記事では中学生を対象に書かせていただきましたが、何かを始めるということに遅いということはありません。

高校生、大学生、社会人でもホームステイに興味ある方はチャレンジするべきだと思います。

一人でも多くの方が日本を飛び出し、自分なりに世界を体感されることを応援しております。

 

なおホームステイが難しい場合でも、言語が伝わらないという経験はオンライン英会話を使えば日本国内で作り出すことができます。

興味のある方は、是非こちらの記事をご覧ください。

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最後までお読みいただきありがとうございました!

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