Bright 英語教育

H30年度 イギリスブライトン大学でTESOL(英語教授法)を履修した公立高校教師が、英語教育について感じたこと・学んだこと、その他諸々を書き綴っていきます。 日本のbrightな英語教育を思い描きながら。

中学校と高校、仕事はどう違うの?

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「教員になりたいけれど、中学校と高校、どっちの方が自分に合っているのだろう、、、。」
「中学校と高校で生活や教科指導、部活はどう違うのだろう。」

 

そのような疑問のヒントになればと、自分のこれまでの経験(たった中学校6年+高校1年ですが、、、)から言えることをお伝えしたいと思います!

 

まず、結論から言うと、
 
「無邪気な生徒達と生活を共に楽しみたい」なら中学校
「教科指導に力を入れたい」「部活をガッツリやりたい」なら高校
 
を選ぶべし!!です!


詳しく説明していきます!

 

1 生活面について

【中学校】
 印象としては、朝から夕方まで、生徒に付きっきりです。

朝の会、授業、給食、昼休み、授業、掃除、帰りの会、そして部活。

ふと気が付くと夕方になっています。

中学校での日中は生徒と常に一緒で、非常に忙しく慌ただしいです。

色んなタイプの生徒が教室、学年にいるので、教員は常に「何かが起きるかもしれない」というアンテナを張りながら生活します。

監視をするわけではありませんが、教員の見ていないところでトラブルが発生すると後々厄介なので、常に生徒を近くで見守るよう心がけます。


しかし、その分生徒と関わる密度が濃いとも言えます。

昼休みに教室で一緒に談笑したり、外でサッカーをしたり、おかわりじゃんけんに参加しながら給食を楽しんでいると、なんだか気持ち的に若返ったように思えます。

嬉しいことがあったりすると「せんせい~」と無邪気によってきてくれたりするところはとても可愛いです。

 ケンカ、いじめ、万引き、不登校、、、色々なトラブルは起きてしまいますが、生徒と一緒になって乗り越えていくところに、中学校教員のやりがいはあると思います。

やんちゃで迷惑をかけた生徒ほど、卒業後に学校に遊びに来て、成長ぶりをみせてくれたりもします。

一番成長幅の大きい中学生の時期に、色んなタイプの生徒の成長を身近に見守ることができるのは中学校教員の特権です。

 

【高校】
 学校の校風、学力レベルによりますが、基本的には生徒の自主性に任されています。

教員が昼食に介入したり、休み時間に一緒に遊んだりということもありません。

そのため、生徒と一緒にいる時間という面では、中学校よりずっと短いです。

現任校では滅多にトラブルは起きないので、常にアンテナを張っておくという必要はなく、授業以外の時間帯は教材研究や学年業務に集中できます。

中学のように慌ただしいということは滅多になく、多少のゆとりを持って学校生活を送ることができます。

 

 

2 教科指導について

【中学校】
 1つのクラスに、様々な学力レベルの生徒が混在しています。

慶應早稲田を目指す生徒もいれば、なかなか落ち着いて自分の席に座っていられない生徒もいます。

そのため、どこのレベルに授業の焦点を合わせるのかは難しいです。

簡単すぎると成績上位の生徒は飽きてしまい、難しすぎると成績下位の生徒をおいていってしまうことになります。

成績下位の生徒も頑張ってついていけるレベルで、かつ上位の生徒を飽きさせない工夫が必要です。「基礎基本を定着させること」をメインとしつつ、上級者向けのスパイスも加えていく必要があります。

 しかし、知的好奇心を喚起するようなネタや工夫を授業に取りいれれば、学力差に関係なく、無邪気に楽しんでくれます。

発想やひらめきが重要な問いかけをすれば、ここぞとばかりにテストでは良い点が取れない生徒が思いがけない発想を披露したりします。

そういった中で、和気あいあいと授業を楽しむことができます

 

【高校】
 高校では、入試によってある程度学力が同じくらいの生徒が集まっています。

そのため、授業の狙いや焦点は定めやすいです。この生徒達にはここまで知っておいてもらいたい、と明確に定めて、授業の内容をより専門的に深堀することができます。

全体の理解度が悪ければ、「教員側の伝え方が悪かったのか」、といったように分析もしやすいです。

 一方、高校のレベルにもよりますが、大学に進学する生徒の多い高校では、大学受験を見据えた授業を展開しがちになります。

生徒のモチベーションも知的好奇心より「大学受験で使える知識」へと傾いてしまいがちな面があり、「教えたい内容」と、「生徒が求める内容」のバランスを取ることが難しいです。

私も現在、「ツールとしての英語」を教えたいという思いと、「大学入試に向けて」やらなければならないという思いの狭間で揺れ動いています。

「使うか使わないか分からない、というか受験以外使わないであろう細かい文法事項なんてどうだっていいじゃないか!」と思いながらも一応解説をしています、、、。

 

3 部活について

【中学校】
 一応持ちたい部活の希望は取られますが、何部を担当するかは、勤務する学校で何部の顧問が空いているのかによります。

私は自分自身サッカーをやっていましたが、卓球部、テニス部、バレー部と様々な部活を経験しました。そしてサッカー部の顧問が空いた際にサッカー部の顧問となりました。

部活に大変熱心な先生方も多くいますが、保護者は顧問が素人でもやむを得ないと思ってくれますし、部活経営の部分がしっかりしていれば、専門的な所はコーチをお願いしたり、卒業生を呼んだりと、様々な工夫が出来ます。

部活の生徒ももちろん初心者の生徒が多いですし、たまたまその地域にいる生徒が一緒になって活動をしていく、というイメージが強いです。

本当にスポーツに長けている生徒は地域のクラブチームに入っていたりします。

そして、最近の傾向では、やはり教員の部活負担を軽減する取り組みが加速しています。

私が勤めていた地域でも、平日一日オフ、土日どちらかはオフにするようになりました。良い傾向ですね!!

 

【高校】

 高校では、「○○高校の○○部に入りたい!」と、部活に注目して入学してくる生徒も多くいます。

その道のスペシャリストな顧問が多くいて、活発に部活が行われています。

何部になるのかは中学校と同じで勤務先の空き状況次第ですが、いきなり強豪チームの主顧問になるということはないように思います。

その分、人気のある部活の顧問になると、活動が多く、土日はほとんど部活に費やす、ということも少なくありません。

中学校のように部活を縮小・外部移行していこうという流れも、今のところはとくにありません。

今はサッカー部を副顧問で担当していますが、テスト前以外土日のオフはなく、平日も月曜以外はがっつり練習します。

 「部活に対してモチベーションのある生徒に、思いっきり打ち込んでもらいたい!」という思いが強い先生にとっては、高校の方が面白いのかな、と感じます。

 

 

まとめると

中学校 → ◎生活指導、〇教科指導、〇部活

高校  → 〇生活指導、◎教科指導、◎部活

という感じでしょうか。

 

中学か高校かで悩まれている方への何らかのヒントになれば幸いです!