こんにちは、タカヒロです。
じめじめしている日が続いていますが、7月も最終週。いよいよ夏本番ですね。
夏を迎えるにあたり、「さて、今年の夏は英語を鍛えるぞー!」と意気込んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
中高校生にとっては、コツコツと勉強を積み重ねて周りと差をつけるチャンスでもありますよね!
よく生徒からは
「せんせー、英文読解のコツって何かないですかー?」
と質問を受けます。
(テクニックを求めるより、まずはもがきながら量をこなすべきだぞー。)
と言いたいところですが、知っておいた方が良いこともありますね。
ということで、今回は英文読解をする上でのコツを紹介してみたいと思います。
英文読解で悩んでいる高校生に教えると結構喜んでもらえます!
ひょっとしたら学校や予備校で似たようなことをやっているかもしれませんが、少しでも参考になれば幸いです!
3種類のカッコを付けていく
コツと言っても、やっていくことは至ってシンプルです。
3種類のカッコを付けて英文を分解していく。
これだけです。
長い文章で読解が難しくても、3種類のカッコで英文を分解していくことができれば、大筋は読解ができるかと思います。
例えば、
Shinkansen train stays at the platform for 12 minutes.
Excluding the time it takes passengers to get on/off the train, only seven minutes remain.
この二文目、ちょっと「んん?」となるかもしれません。
そこで、
< Excluding the time (it takes passengers to get on/off the train) > ,
~を除くと 時間 (乗客が電車を乗り降りするのにかかる)
〔only seven minutes〕 remain.
7分だけ 残る
とすると、読解しやすくなりますね!
この文の詳しい解説は最後に回すとして、
まずは、3種類のカッコの意味を見てみましょう。
3種類のカッコの意味と使い方
3種類のカッコの意味は以下の通りです。
〔 〕 → 名詞句、名詞節
( ) → 形容詞句、形容詞節
< > → 副詞句、副詞節
一つずつポイントを見ていきます。
〔 〕 名詞句、名詞節
名詞句や名詞節のカタマリは〔 〕でくくってみましょう。
Being a professional in a wheelchair sport involves many challenges.
よく出てくるのが、このように動名詞が主語になっている場合です。
〔 Being a professional in a wheelchair sport 〕 involves many challenges.
車いす競技でプロになること
このように〔 〕でくくって、主語を明確にすると理解しやすくなります。
また、I think that~、It is … that~などのthat節も名詞節となります。
Many Japanese people think it natural that they keep the places around them clean.
この文は、
〔 Many Japanese people 〕 think it natural that〔 they keep the places around them clean 〕.
多くの日本人 ~が当然だと思っている 〔身の回りを綺麗にしておくこと〕
このように〔 〕でくくってみましょう。
ちなみにこの場合のitは形式目的語といって、that以降の内容を指しています。
〔 〕でくくることで、itの指す内容が明確になりますね!
( ) 形容詞句、形容詞節
形容詞句、形容詞節のカタマリは( )でくくってみましょう。
形容詞は基本的に名詞を修飾するので、直前に形容詞句/節が詳しく説明している名詞があります。
中でも抑えておきたいのは、やはり関係代名詞です。
The person who was standing in front of me was my teacher!
この文では
The person ( who was standing in front of me) was my teacher!
人 (私の前に立っていた)
( who was standing in front of me)がThe personを修飾しています。
「(私の前に立っていた)人は」ですね。
その人は~と訳し出してしまったら、読解が出来ません。
ちなみにこのThe personのように、修飾される名詞は先行詞と言われます。
関係代名詞は非常によく出てきますし、目的格の場合は省略されていることも多いので、( )を付けることによって、どこからどこまでが先行詞を修飾しているのかを明確にしましょう!
< > 副詞句、副詞節
最後に副詞句/節のカタマリは< >でくくってみましょう。
基本的には <前置詞+~>、<接続詞+~>、<分詞構文+~>を抑えておきましょう。
As soon as the last passenger gets off the train, they go into each car and begin cleaning.
この文は、As soon asが接続詞として二つの文を繋げているので、
< As soon as the last passenger gets off the train >, staffs go into each car and begin cleaning.
<最後の乗客が下りるとすぐに>
と2つの文を分解して、繋がり方を明確にしましょう。
このように3種類のカッコを付けていくことで、難解な英文も理解しやすくなるかと思います。
始めの例文に戻ってみると、
< Excluding the time (it takes passengers to get on/off the train) > ,
~を除くと 時間 ( 乗客が電車を乗り降りするのにかかる )
〔only seven minutes〕 remain.
〔7分だけ〕 残る
< Excluding ~ >, は分詞構文による副詞節、
( it takes passengers to get on/off the train )はthe timeを修飾する形容詞節、
〔 only seven minutes 〕は3語からなる名詞句、となります。
全ての英文をこのように分解するのではなく、気になった英文、読解に困った英文だけにやってみるのがおススメです。
全ての英文にやってしまうと、カッコを付けることが目的になってしまって、本文の内容を理解することが疎かになってしまうかもしれないためです。
ちなみに、このカッコ付けに慣れてくると、こんなパズルみたいな英文も読解できますね!
I think that that that that that boy wrote was wrong.
thatが5連続で不気味ですが、
I think that 〔 that that (that that boy wrote) was wrong 〕.
~と思う あのthat あの少年が書いた は間違っていた
→「あの少年が書いたあのthatは間違っていたと思う。」
という意味で捉えられます。面白いですね!どこで使うのかは謎ですが笑。
いかがでしたでしょうか。
英文読解する際に少しでも参考になれば幸いです。
是非この夏に、英文読解をする際のカッコの付け方をマスターしてみましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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