Bright 英語教育

イギリス大学院でMA TESOL(英語教授法)を学んだ教師が、第二言語習得理論を基に効果的な英語教育・英語学習を追求していきます。たまにイギリスのこと、シンプルな暮らしについても発信します。

【学校だけでは足りない!】英語学習に必要なインプットの量とは?

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こんにちは、タカヒロです。

 

「学校で10年英語を勉強したのに、全く話せるようにならない!」「仕事で英語を使えるようになるまで、どれくらいのインプットが必要なの?」

 

 英語の勉強を続けている中で、そんな疑問を抱いている方は多いのではないでしょうか?

 

「英語が将来必要!」ということは頭では分かっていても、どれくらいの時間をかければ英語が使えるようになるのかは見えないため、モチベーションの維持は難しいですよね。

 

そこで今回は、第二言語習得理論に基づくと、日本人が英語を使えるレベルになるまでにはどれくらいのインプットの量が必要なのかをまとめてみました。

 

ご自身の学習への参考になれば嬉しいです!

それではどうぞ!

 

 

【学校だけでは足りない!】英語学習に必要なインプットの量とは?

 

英語学習は続ければ誰でも出来るようになる!

まず、そもそも誰でも英語は勉強すれば身につくのか、という問題ですが、理論的には第一言語が習得出来ているのであれば、誰でも第二言語を習得することは可能と言われています

 

英語学習は陸上競技で言うなれば、「短距離走」ではなく「長距離走」です。

時間と労力をかければ誰でも遠くへ行くことができます。

 

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つまり英語学習では、才能やセンスよりも、継続力(モチベーションの維持)と学習方略(どのように学習していくか)がとても重要です。

 

「おれには語学のセンスがないから…」というのは幻想であり、走り方の上手な人の真似をしながら走り続ければ、誰でも上達していきます。

そこが語学の面白い点ですね!

 

しかし、その道のりが見えづらいがために、途中で挫折してしまう人が多いのではないでしょうか?

 

自分が今、英語が出来るようになるというゴールに向かっている道のりの、どの辺りを走っているのかを把握すれば、モチベーションの維持に繋がりそうですよね!

 

 

どれくらいのインプットが必要なのか

さてそれでは、日本人が英語を使えるようになるには、どれくらいのインプットが必要なのでしょうか。

 

まず「英語を使えるようになる」の定義を明確にします。

 

この記事では、「英語を使えるようになる」の定義を「自分が専門とする仕事に使える言語運用力」とします。

 

米国国務省が発表しているInteragency Language Roundtableによると、英語話者が日本語を習得することは最も困難なカテゴリー5に分類され、「自分が専門とする仕事に使える言語運用力」を習得するまでに88週(2200時間)が必要とされています。

 

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これは言語間の距離に基づいたデータなので、立場を変えてみれば、日本人にとっては英語を習得するためには88週(2200時間)が必要となります。

これが一つの目安になりそうです。

 

学校の授業ではどれくらいカバーできているのか

では学校での英語教育ではどれくらいの時間がカバーできているのでしょうか?

 

松村(2009)は中高大を合わせた平均的な英語学習時間は1120時間であると述べています。(松村昌紀「英語教育を知る58の鍵」)

 

 

確かに、

中学校は学習指導要領で定められている通り、年間140時間、三年間で420時間。

僕が勤務している高校では1年次に175時間、2年次に210時間、3年次に210時間で計595時間。

 

大学で週2時間、英語の授業があったとして、90分×週2回×授業数(年間30回)で90時間。

 

中高大を合計して1105時間なので、英語に力を入れている学校が増えていることを考えると、平均1120時間は現在でも妥当だと考えられます。

 

つまり、習得に必要な2200時間から差し引くと、平均約1080時間は足りていません。

 

英語が使えるようになるためには、そもそも学校での授業の他にあと1080時間を自分で捻出していく必要がある!ということになります。

 

 

これでゴールまでの距離がだいぶ見えてきました…!

普通に学校教育で英語を学び続けたのであれば、大学卒業時に折り返し地点を過ぎたくらい、という所でしょうか。

 

もちろん授業中寝ていたりしたらカウント出来ませんし、個人差はありますが…。

 

残りの必要な学習時間をどう捻出するのか

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最後に、残りの1080時間をどのように捻出していくかどういった勉強に当てるかを考えましょう。

 

1080時間は毎日1時間欠かさず勉強したとして、約3年です。

日本で毎日コツコツ勉強することも良いでしょうし、

留学をして毎日5時間授業を受けるような環境に身を置けば、1年以内で達成できるかもしれません。

 

 

また同時に、どういった学習に残りの1080時間を当てていくかを考えましょう。

 

日本の学校教育をきちんと受けていれば、コミュニケーションを取る上で不可欠な基礎文法力、難解な文章への読解力はある程度身についているはずです。

 

そうした基礎力を元にして、仕事で英語でのコミュニケーションが必要なのであればスピーキングスキルの強化に、専門書や論文を英語で読む必要があるのであれば更なるリーディングスキルの強化に当てていけば良いと思います。

 

学校教育で受けたことを元に、自分にあと何が必要なのかを分析しながら残りの道を走り続けることで、必ず「自分が専門とする仕事に使える英語力」は手に入ります。

 

まとめ

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「英語が出来ない」と嘆いてしまう前に、

・日本人が英語を使えるようになるには、2200時間の学習は必要であること

・学校教育では中高大で10年かけて1120時間程度であること

・残りの1080時間は自分で捻出しなければいけないこと

 

こうした事実と真摯に向き合う必要があります。

 

英語学習は長距離走のようなものでゴールが見えづらいですが、自分なりのゴールを設定して走り続けることで、必ずそのゴールへ到達することができます。

 

モチベーションを絶やさずに、走り続けていきましょう!! 

この記事が英語学習を頑張る方への何かの励みになれば幸いです。

 

今後も英語学習について、イギリスについて、シンプルな暮らしについてなどの役立つ情報を発信していきます!

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最後までお読みいただきありがとうございました!ではまた!