こんにちは、タカヒロです。
そうした疑問にお応えします!
教員の多忙化が叫ばれている中で、非常勤講師として掛け持ちする働き方ってどうなんだろうと気になる方は多いかと思います。
そこでこの記事では、実際にこの一年間、非常勤講師を掛け持ちしてみて気付いたメリット・デメリットをまとめていきます!
この記事の内容
非常勤講師を掛け持ちするメリット・デメリット
筆者の経歴
・公立中学教員 6年
・イギリス大学院へ留学(MA TESOL)
・県立高校教員 2年
・退職して現在は私立大学と私立高校を非常勤講師として掛け持ち
私は正規教員として8年間働きましたが、イギリス大学院へ留学したことをきっかけに、「やりたいことはやりきろう!」というマインドの元、今年度は非常勤講師として私立大学で週5コマ、私立高校で週10コマ担当しています。
退職に至った経緯についてはこちらの記事をご覧ください。
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非常勤講師の掛け持ちってどうなのか気になる方は是非最後までお読み下さい!
Contents
【非常勤講師の掛け持ち】一年間勤めて分かったメリット
まずは非常勤講師を掛け持ちするメリットから見ていきましょう。
非常勤講師を掛け持ちするメリットは
・授業に専念できる
・学校だけに縛られなくなる
・兼業できる
です。
順番に見ていきます!
授業に専念できる
非常勤講師は基本的に授業のみを担当します。
そのため、授業準備に時間をかけることができ、授業に専念することができます。
公立で正規として働いていた時は、担任業務、学年業務、校務分掌(学校での業務)、生徒会運営、部活、その他諸々の会議…
と、授業以外の業務にかなりの時間をかけていました。
その結果、授業準備は二の次となっていき、満足な準備ができない日が多くありました。
非常勤講師としての今年一年は全くそうした心配はなく、自分のやりたい授業を形にしていくことに時間を割けました。
成績処理についても、専任の先生が作って下さったデータベースへ入力する形だったため、負担は全くありませんでした。
学校だけに縛られない生活になる
授業以外の業務がなくなり、時間のゆとりができることと同時に、働く場所にも縛られなくなりました。
正規教員の時は、朝練が始まる7時過ぎには学校に到着し、帰宅は平均20時頃、21時を過ぎることも多くありました。
家は帰って寝るだけで、一日のほとんどを学校で過ごしていました…。
非常勤講師となった今年は、授業の前後だけ学校にいれば良いので、授業に合わせて学校へ行き、6限の授業があっても15時半には帰れました。
この一年を通して、午後16時以降、学校にいることは皆無でした。
16時以降は基本的にカフェや図書館にいって作業をしていたので、学校に縛られない生活となりました。
自分の時間をしっかりと確保できることで、心にゆとりを持って生活できたように思います。
また授業のない日は学校へ行く必要はなく、部活の指導もないので、夏休みや冬休みはフルで自分の時間に当てることができました。
兼業できる
そして非常勤講師となる最大のメリットは「兼業できる」ということだと思います。
正規教員は、どんなに仕事をこなしても決められた一律のお給料しかもらうことができません。
残業代は給特法という1971年に制定された法律によって、月額給料の4%しか支払われません。
1日8時間労働とすると4%は約19分ですから、17時が定時だとすれば、17時19分以降は実質完全に無給残業となります。
そして正規教員は基本的に兼業することができません。
※講演や執筆活動など、許可をもらうことで可能なものもあります。
それに対して、非常勤講師は自分の責任において兼業していくことが可能になります。
私の場合はこの一年で、大学・高校の他に、
・webライター
・英語コーチ
・ブログ
で少しずつ収入を得ることができました。
自分で請求書を作ったり、企業とのミーティングに参加したりと、これまでやったことがなかったことが経験できた一年でした。
自分の頑張り次第で収入が変わっていくこともあり、大きなモチベーションになっています!
【非常勤講師掛け持ち】一年間勤めて分かったデメリット
次に非常勤講師を掛け持ちするデメリットです。
・収入が激減する
・福利厚生や諸手当がない
・スケジュール管理が大変
順番に見ていきます。
収入が激減する
正規教員と比較すると、「非常勤講師としての収入」は激減します。
授業のみを担当しているので当然ですね。
気になるお給料の相場は、年齢や地域によりますが、
大学 ⇒ 1コマ 月20000円~25000円
高校 ⇒ 1コマ 月10000円~15000円
くらいのようです。
そこから税金、健康保険料、年金を支払うことになります。
このリアルに耐えうるかどうかがポイントですね…。
福利厚生・諸手当がない
非常勤講師には基本的に福利厚生や、諸手当がありません。
授業を体調不良で欠席した場合、単純に給料から欠席した授業分が引かれます。
正規教員は頂ける住宅手当、扶養手当などはもらうことができず、ボーナスもないところがほとんどのようです。
さらに公立学校共済や私学共済に入ることは難しく、自分で国民健康保険・国民年金に加入することになります。
そうすると、額面の金額からあれよあれよとお金が飛んでいきます…。
私の場合もボーナスはなく、大学に関しては交通費も支給されませんでした。
生活の大きさにもよりますが、非常勤講師の掛け持ち以外にいかに収入を作っていくかを考えなければなりません。
スケジュール管理が大変
そして、この一年はスケジュール管理が大変でした。
正規教員のときは周りの先生方と気軽にスケジュールの確認が出来ましたが、非常勤講師となってからは連絡を見逃さないよう気を付けながら過ごす必要がありました。
特に今年はコロナ対策で急にオンライン授業になったり、時程が変わったりと、スケジュールの調整に手を焼きました。
3校以上掛け持ちするような場合は特に注意が必要です。
まとめ:非常勤講師の掛け持ちという働き方もあり
この記事では非常勤講師を掛け持ちして感じたメリット・デメリットをまとめてきました。
デメリットのほとんどはお金に関することです。
個人的には「小さな暮らし」でいいのであれば、正規教員に比べて時間と心にゆとりが生まれるため、非常勤講師の掛け持ちという選択もありかと思います。
正規教員として「安定感」を取りながら働くのもよし。非常勤講師としての働きながら、新たなことにチャレンジしていくのも良しです。
働き方が多様化している現代だからこそ、自分自身はどんな働き方をしていきたいかじっくり考えていきたいですね!
教員としての働き方を模索している方へ、何か参考になれば幸いです!
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ではまた!