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成毛さんの2040年予想が人気なので、成毛さんの10年前の本を読んでみた

2021年4月19日

 

こんにちは、タカヒロです。

元マイクロソフト社長である成毛さんによる2040年を想定した書籍が大人気となっていますね。


細かいデータを参考に成毛さんの知見が凝縮されていて非常に面白いです。

 

これだけ未来予想を明確に示して下さるお方なので、成毛さんが過去に書いた本も面白いに違いない!

ということで、成毛さんの本を漁ってみたところ、成毛さんが今から10年前の2011年に出版した

「日本人の9割に英語はいらない」という本を見つけて、読んでみました!

 

成毛さんらしい、なかなか刺激的なタイトルです…!

 

読んでみた感想、どうだったかというと、これがめちゃくちゃ面白かったのです…!

うなずきのオンパレードでした。

 

むしろ今読んでちょうど良い内容なのかもしれません。

時代がようやく成毛さんの知見に追いつき出してきたのか…?と思える本でした。

 

・何となくで英語を勉強してしまっているなあ 

・どんな英語を身に付ければ良いのか悩んでいる

 

といった方々には刺激で満ち溢れた本になること間違いなしです!

特に共感した部分を紹介していきます!

 

成毛さんの2040年予想が人気なので、成毛さんの10年前の本を読んでみた

 

まずは母語の習得が大切だということ

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英語習得の対になる意見のようですが、「まずは母語の習得が大切」ということは紛れもない事実です。

日本人には「母国語で自然科学や社会科学といった高度な学問を学べる」というメリットがあります。

 

一度外国の植民地となって公用語が英語やフランス語になった国々では、母国語で専門教育を受けることが難しくなっていきました。

日本語でも何でも学べてしまうということは、日本人としてのメリットでもあるわけです。

 

成毛さんは、

「専門教育が英語でしか提供されない環境では、他人のコピーしか作り出せない。」

と述べています。

 

実際その通りで、日本生まれの日本人にとっては、日本語でこそ深い思考が可能になります。

「英語で日常会話等は話せても、深い話になると英語では厳しい」

という状況が生まれるのは当然で、やはり母国語の活用範囲内でしか、英語は活用できません。

 

ところが、この10年辺りで、「コミュニケーションのための英語だ」ということがうたわれ、その結果、英会話スクール等がぐんぐん伸びていっています。

学校の授業でも、「話す活動」の割合が増えて行っている一方、話す内容に関しては置いてけぼりにされている感があります。

確かに「コミュニケーションのための英語」という視点は大切なのですが、その反面、

「母国語の使える範囲を広げないと、英語の使える範囲も広まらない」

という事実にもしっかり目を向けるべきだよなぁと思いました。

 

英語が出来ないことに罪悪感を抱く必要はない

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「日本人は英語が出来ないことに罪悪感を抱く必要はない」

ということを、成毛さんはフランスを例にとって説明しています。

 

フランスのシラク元大統領が

「明日の世界が、英語が唯一の言葉、すなわち唯一の文化という前提の上に築かれることはない」

と述べたことに代表されるように、フランス人はフランスの文化に誇りを持っています。

 

他言語を受け入れるということは、他文化を受け入れるということを意味するので、

英語をそう易々と受け入れないフランス人の姿勢は理にかなっていますね。

 

実際今でも、フランス人は発音や文法は気にせず、堂々とフランス語混ざりの英語を話すことが多いようです。

日本人も似たような感覚を持っていてもいいのではないでしょうかね?

せっかく唯一無二の言語、文化、歴史を持っているのだから、

わざわざ英語が出来ないことに罪悪感を抱く必要はないように思います。

 

そもそも、例えば日本人が中国語やフランス語を学習していたら、

「臆することなく使ってみて、発音も文法もめちゃくちゃでも伝わればOK!」

くらいの感覚で学習できるのに、なぜ英語の時は罪悪感を抱くのかも不思議です。

 

 

英語以上に自国の歴史や文化を知っている方が重要だ

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やはり「日本のことを知っている日本人が英語を使うこと」に価値があります。

「英会話を出来るようにしよう!」といった風潮の中で、同時に「日本について詳しくなること」もとても大切です。

 

例えば、外国人を日本の神社に連れていったとして、

「なぜ鳥居は赤いの?」「神社とお寺って何が違うの?」

と聞かれたときに、正確に答えられる日本人ってどれくらいいるのでしょう?

意外と知らない人が多いのではないでしょうか?

日本のことを伝えられてこそ、「この日本人と話せてよかった」と思ってもらえるのだと思います。

ちなみに私は留学中の授業で、「オリンピックが東京に決まったけれど、2回目よね?1回目はいつだったの?」と、咄嗟に先生に聞かれ、

「あれ…1968だったかな…64だったかな…」

と即得できずにいたら、

隣にいたメキシコ人に、

「メキシコシティが1968だったから東京はその前の64年でしょ。

(自分の国のオリンピック年も言えないのかよ笑)」

と言われて、ひどく落ち込んだ覚えがあります。

「やっぱり自国のことについて知っておくって、とても大切だ…。」

と実感しました。

 

まとめ

 

「日本人の9割に英語はいらない」からは改めて「どんな英語学習を目指していけば良いのか」をすごく考えさせられました。

表現が極端な箇所もあるので、批判的な思考を持ちながら読んでいくと、自分の意見をはっきりさせていくことができそうです。

 

今読んでも沢山の刺激がもらえるので、気になったからは是非チェックしてみて下さい!

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今日も最後までお読みいただきありがとうございました。ではまた!

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