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原因・理由を表す接続詞(because, since, as)の違いを分かりやすく解説

2021年1月22日

 

せんせー、becauseとsinceって同じ「~なので」ですけど、どう違うのですか!?

 

先日、生徒からこうした質問を受けました。

確かに何気なくbecasueやsinceを使ってしまっていますが、becauseとsince、さらにasはどう違うのでしょうか。

 

この記事では、原因・理由を表す接続詞(because, since, as)の違いを簡潔に分かりやすく解説していきます。

 

 

参考にしたのはこちらのロイヤル英文法です。

 

「何か悩んだらとりあえずこれで調べてみる」そんな英文法のバイブルです。

 

また学校のALTにも、どのようにニュアンスが変わるのか聞いてみました。

 

それではどうぞ!

 

原因・理由を表す接続詞because, since, asの違い

 

簡潔にまとめると、because, since, asの違いは以下のようになります。

 

≪ because ≫

・becauseは明確に理由を示したい時に使う。

・becauseは基本的に主節の後ろで使う。

 

≪ since 

・sinceは相手がすでに知っている情報に対して使う。

・sinceは主節の前で使う。

 

≪ as  ≫

・asは自明の事実に対して補足的に使う。

・as「~なので」はあまり口頭では使わない

 

 

順番に見ていきましょう!

 

becauseについて

 

まずbecauseですが、ロイヤル英文法には、

原因・理由を表す最もよく用いられる接続詞で、since、asなどに比べて、よりはっきりした直接的な原因・理由を表す。

becauseに導かれる節は主節の後に置かれることが多いが、前に置かれることもある。

とあります。

 

becauseは、はっきりとした理由を「新しい情報」として提供する際に使います。

 

例えば、

We were late because there was a lot of traffic on the way.

「途中、道が混んでいたので、遅くなりました。」

 

この場合、「道が混んでいた」という理由は聞き手にとっては新しい情報になります。

遅れた理由をはっきりと相手に伝える必要があるためbecauseが一番ふさわしい、ということです。

 

他にも、

I keep working because I learn something new all the time.

「いつも新しい発見があるので、私は仕事を続けている。」

Client Eastwood監督によるこちらの名言も同様です。

 

「仕事を続けている理由」が相手に伝えたい最重要ポイントとなっています。

 

becauseは「新情報を相手に伝える」ために使うので、「Why~?」に対して「Becasue~」で返答するのも納得です。

 

 

・becauseは明確に理由を示したい時に使う。

・becauseは基本的に主節の後ろで使う。

 

 

sinceについて

 

続いてsinceです。

ロイヤル英文法には、

話し手、聞き手の両方がすでに知っている理由を述べる時に用いる。

主節の前に置かれることが多い。

とあります。

 

becauseが新しい情報であったのに対し、sinceは相手がすでに知っている情報に対して使います。

 

例えば、

Since there are no buses on this road, we will have to walk.

「この道はバスが通っていないので、歩かないといけないだろう。」

 

この例文の場合、

「(ご存知の通り、お分かりのように)この道にはバスが通っていないので、」

とったニュアンスが含まれているわけです。

 

Since we can expect no help from others, we must do it ourselves.

(ご存知のとおり)他人の助けは期待できないのだから、自分たちで何とかしなければならない)

こちらの例文も同様ですね。

 

学校のALTに聞いてみると、

「sinceは理由を述べると言うよりは、周知の事実をemphasize(強調)するって感じかなあ。」と答えてくれました。

 

相手が知っていることをもったいぶって後に言うことはありませんから、sinceは主節の前で使うということも自然です。

 

・sinceは相手がすでに知っている情報に対して使う。

・sinceは主節の前で使う。

 

 

asについて

 

最後にasです。

ロイヤル英文法には、

間接的で補足的な原因・理由を表す。

主節の前、もしくは付け足し的に主節の後ろに置かれて、その理由を述べる。

とあります。

 

例えば、

As it was raining, I stayed home all day yesterday.

「昨日は雨が降っていたので、1日家にいました。」

この場合、「昨日雨が降っていた」という自明の事実にはさほど重きは置かれず、間接的で補足的な理由となるわけですね。

 

「理由を言うまでもないかもしれないけれど、補足的に言っていくと 」といったニュアンスが含まれるようです。

 

また、as「~なので」は基本的に書き言葉として使われることが多いようです。

asは用法が多くて紛らわしいので、話し言葉では避けられることが多いようです。

 

ALTは「口頭ではAs(~なので)を使ったことはないかなあ、本かニュースか、アナウンスくらいでしか使わない気がする。」と話してくれました。

 

 

・asは自明の事実に対して補足的に使う。

・as「~なので」はあまり口頭では使わない。

 

 

実際に使いながら使い分けできるようにしていこう

 

この記事では、原因・理由を表す接続詞because, since, asの違いをご紹介しました。

相手に理由を伝える状況によって、because, since, asを使い分けていきましょう。

 

当たり前に使っている単語でも、微妙なニュアンスの違いは意外と知らないことは多いのではないかと思います。

英語の勉強は底が尽きなくて本当に面白いですね!

 

この記事では、英語のやり直しに役立つ情報を発信しています。

ぜひ併せてご覧ください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

ではまた!

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