第二言語習得論 英語学習

【英語学習】日本人は発音を気にしすぎ?発音より大切なのは伝える力

2021年5月17日

※この記事には一部PRが含まれています。

 

こんにちは、タカヒロです。

 

英語の勉強を続けているけれど、発音はどこまで気にするべきなのだろう…。日本人訛りの英語ってどうなんだろう?

 

今回はそうした疑問に応えていきます。

 

結論から言うと、個人的な意見としては

相手に意味が伝われば、日本人訛りの英語でも全然OK

だと思います。

この記事ではその理由を深堀していきます。

 

この記事の内容

・日本人訛りの英語がOKな理由

・相手に伝えたいことを伝えるために、最低限身に付けたいこと

 

筆者の経歴

・日本の英語教育で育った純ジャパ人間

・イギリス大学院でMA TESOL(英語科教授法)修士課程修了

・英検1級2次試験で40点中39点

 

僕はバリバリの純ジャパ人間です。

必死に英語を勉強して発音に関しても時間をかけてきました。

その結果、英検1級の2次試験ではpronounciation, intonationそれぞれ10点中10点を取るところまで成長しました。

 

しかしイギリスで勉強する中で、発音より大事なこといっぱいあるなあ…と感じたので、そのことをお伝えできればと思います。

 

日本人は発音を気にしすぎている

そもそも「○○人のように話せる」必要はない

そもそも、○○人のように話せる必要はないと思います。

日本人の多くはどこかアメリカンな英語がカッコよく、そのように話せないから英語ができない…と思いがちな所があります。

日本の英語教育はやはりずっとアメリカ主導であったので、そのような意識が生まれてきたのだと思います。

 

しかし英語が多様化している現代では、アメリカ人のように話せる必要はありません。

むしろ逆に日本人がアメリカ英語のように「特定の英語」を目指し過ぎることは危険をはらんでいます。

その危険性に関して、とても興味深い文章を見つけました。

 

少し長いですが、面白いので是非目を通してみて下さい。

 

仮に、かつて一部の日本人がそうであったように、日本人が英語とアメリカ合衆国を直接結びつけ、英語を身に付けるためにアメリカの文化をとことん学んでアメリカ人のように振舞い、常にアメリカ英語のネイティブ・スピーカーを目指したとしたら、どんなことになるだろうか。

このような英語学習の結果生まれるのは、アメリカ寄りの日本人であろう。

考え方も生き方もアメリカかぶれした、アメリカ人としてのアイデンティティが染みついた「日本人」が生まれてしまう。

アメリカ社会の一員になることが目標であるなら何の問題もないが、さまざまな国籍の人と国際的な交流・協力をしようという目的で英語を学習する場合には、このようなアメリカ合衆国への言語的・文化的接近はマイナスの働きをすることさえある。

つまり、特定の国・文化に過剰に近づくということは、それ以外の国・文化から離れることを意味するのである。

アメリカ英語を母国語話者のように話す日本人が、アメリカを憎悪する特定の人と会話した場合、そのアメリカ訛りの英語のために、日本人であるにもかかわらずアメリカ人と価値観を共有しているととられて、相手との距離が開いてしまう可能性もある。

このような場合、日本人英語(Japanese English)、つまり、日本人としての独自性をはらんだ英語の方が、日本人としてのアイデンティティを損なうことがないという点でより有利に働くことがある。

「日本人英語でもいい」のではなく、「日本人英語の方がいい」ことになるのである。

(第二言語習得研究から見た効果的な英語学習法・指導法p178)

 

アメリカに憧れを持っていて、アメリカ人のように話したい!ということであれば何も問題ありません。

しかし何となく漠然と「英語」を学んでいる中で、アメリカ英語を優位に考えているのであれば注意が必要です。

知らないうちにアメリカ人のアイデンティティを取り入れてしまうことになります。

 

「日本人が日本人としてのアイデンティティを持った上で英語を使えること」に意味があるのだと思います。

「○○人のように英語を話せないからだめ」ということはありません。

 

ベースとなる英語に「正しい・間違い」はない

英語を学ぶ際、ベースとなるのはやはりアメリカ英語かイギリス英語かと思います。

日本人はアメリカ英語に慣れてきたため、「イギリス英語はちょっと…」と抵抗を示す人が多いです。

 

しかし、世界的にみるとイギリス英語が主流です。

アメリカ英語をベースに学習しているのは、日本、韓国、フィリピン、南米諸国、サウジアラビア、東南諸国くらいです。

その他大多数の国では、イギリス英語をベースに学習しています。

 

 

こうして見ると、ほぼ青のBritish Englishですね。

こちらの記事も面白いので読んでみて下さい。

British Vs American English – Where Each Variation Is Taught – MoverDB.com

 

ということは、「イギリス英語はちょっと…」とイギリス英語に否定的な立場を取ってしまうことは、世界の大多数の英語にも否定的な立場を取ることになります。

ベースとなる英語に「正しい・間違い」というものはなく、どちらも世界中で使われている英語です。

アメリカ英語ではRは巻き舌であっても、イギリス英語ではRは巻きません。

どっちが正しい・間違いではなく、どちらも英語です。

 

リンガフランカとしての英語

学習するベースはアメリカ英語やイギリス英語でも、今や英語は「リンガフランカ」として使われています。

リンガフランカとは、「異なる母語を話す者が共通語として使う言語」のことです。

 

上の図は、Kachru(1982)が示した英語を話す人々の3つの分類です。

中央の黄色いサークルが、第一言語として英語を話す国々(アメリカ、イギリス、オーストラリアなど)

黄緑色のサークルが、第二言語として英語を話す国々(インド、ナイジェリア、シンガポールなど)

緑色のサークルが、英語を外国語として学習している国々(ドイツ、中国、ロシア、ブラジル、日本など)

といったように分類されます。

 

注目したいのはその数です。

Inner Circleは~約3億8000万人、Outer Circleは~約3億人、Expanding Circleは~約10億人となっていて、現在も増え続けています。

つまり、今後の英語を用いてコミュニケーションする相手を考えてみると、第一言語として英語を話すイギリス人やアメリカ人などより、第二言語、もしくは外国語として英語を話すインド人、シンガポール人、ドイツ人、中国人などと英語でコミュニケーションを取る機会の方が多くなる可能性が高いです。

 

その際「英語」という言語の背景にある英語圏の文化はあまり考慮されません。

英語は「単なるコミュニケーションツール」になります。

細かい発音の違いは、「それぞれ違っていて当然」と思われてあまり気にされません。

 

それよりも、何を伝えたいのか、分かりやすい英語で伝えられることが重要とされます。

英語の使い手に「伝える意思」がある限り、母国語訛りの英語でも受け入れられます。

極論、母語に影響された英語であっても、シンプルな英語を用いて相手に伝えたいことが伝わればOKです。

 

相手に伝えたいことを伝えるために、最低限身に付けたいこと

 

では、国際的なコミュニケーションの場では発音以上に何に気を付けていけば良いのでしょうか?

 

僕が思う「相手に伝えたいことを伝えるために、最低限身に付けたいこと」は、

・最低限の単語力、文法力

・相手の言っていることを聞きとるリスニング力

・シンプルにでもその場で伝えられる瞬発力

の3点です。

 

英語ネイティブのようになる必要はありませんが、この3点の能力は必要になります。

 

最低限の単語力・文法力

まず、最低限の単語力・文法力が必要です。

大学入試で出題されるような細かい知識はコミュニケーションの場では必須ではありませんが、最低限中学英語は理解しておく必要があります。

単語力と合わせて、最低限の文法を理解していないと表現できる幅が大きく狭まってしまうためです。

 

逆に言えば、中学文法と、必要な単語力があれば、世界で通用する英語力になっていきます。

 

ソフトバンクCEOの孫さんは日本人訛りの英語ですが、世界を舞台に立派なプレゼンをされています。

しかし、孫さんの元秘書である三木雄信氏が書いた「なぜあの人は中学英語で世界のトップを説得できるのか」によると、孫さんの3時間のプレゼンを分析してみると、ほとんどの文構造が中学文法でカバーでき、使用されていた総単語数は約1480語であったそうです。

中学校で学ぶ総単語数が1600語程度ですから、使っている単語の種類が違えど、単語量としてはあまり変わらないことが分かります。

 

細かい発音よりも、中学文法と自分の分野での単語力を身に付けることを優先するべきでしょう。

 

こちらの本、いかに中学レベルの英語が重要かが分かります。


 

相手の言っていることを聞きとるリスニング能力

コミュニケーションの場では、相手の言っていることをしっかりと理解してこそ、その反応ができます。

毎回「Perdon?」と聞き返してしまっては円滑なコミュニケーションは取れません。

 

リスニング力を鍛えていくためには、

①聞き取れる単語量を増やしていく

②シャドーイング、音読を繰り返して音のつながりを理解していく

必要があります。

 

なんとなく聞き流しているだけではなかなかリスニング能力は高まりません。

必ずスクリプトを確認し、何と言っているのかを理解した上で聴き直す作業を行いましょう。

 

英語が多様化している分、アメリカ英語やイギリス英語に限らず、様々な英語を聞き取れるように訓練していく必要があります。

 

詳しいリスニングの勉強方法はこちらの記事をご参考にして下さい。

【初心者向け】英語のリスニングが上達しない原因とおすすめ勉強法3選

続きを見る

 

シンプルにでもその場で伝えられる瞬発力

自分が言いたいことを即興で表現していく瞬発力も必要です。

瞬発力を鍛えていくためには、英会話できる相手を見つけて、場数をこなしていくことが不可欠です。

 

単語力・文法力・リスニングを鍛えつつ、間違いを恐れないでアウトプットしていきましょう。

覚えたことを速攻でアウトプットしてみて、間違いを訂正してもらいながら覚えていくことが効率的です。

 

オンライン英会話サービスが充実しているので、積極的に活用して瞬発力を鍛えていきましょう!

 

おすすめは以下の4社です。

ネイティブキャンプ

→予約なしでガンガン練習したい方向け

 

DMM英会話

→世界中の講師と英会話したい方向け

 

レアジョブ英会話

→日本人サポートを受けながら練習したい方、ビジネス英語を学びたい方向け

 

QQ English

→講師の質にこだわりたい方向け

 

ご自身の目的に合わせてサービスを検討してみましょう!

 

まとめ:どんな価値観を伝えられるかを考えよう

 

発音に関しては、相手に言いたいことが伝わるレベルであれば、日本人英語で全然問題ないと思います。

 

発音にこだわってしまうとなかなか話せなくなってしまいますが、何を話すのかの方がよっぽど重要です。

大切なのは「細かい発音うんぬんではなくて、その場で相手にどんな価値観を共有できるか」というところではないでしょうか。

 

「日本人のアイデンティティを持って英語をコミュニケーションツールとして使う」という感覚を大切にしましょう。

その上で、アメリカ英語が良い、イギリス英語が良いというのであればそれらの英語を中心に学習していけば良いと思います。

引き続き英語学習、頑張っていきましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。

スポンサーリンク

-第二言語習得論, 英語学習

© 2024 TAKA blog