現在高校一年生に英語を教えていますが、文法の単元をどうまとめるかとても悩んでいました。説明し直すとまたかなりの時間を掛けてしまいますし、あとは自分で確認して、と言ってしまうのも無責任な気がしていました。
そんな時に、山本崇雄先生著の「なぜ教えない授業が学力を伸ばすのか」という本からアイデアを頂きました。
どんなアイデアかというと、プリントの真ん中にまとめさせたい項目名だけを書いて印刷し、生徒自身にまとめてもらうというものです。
これならば生徒は理解し直しながらまとめることが出来るし、ちょうど総合的な探求の時間にマインドマップについて学習したということもあり、これだ!と思い、すぐに不定詞の単元のまとめで実践してみました。
生徒には、「教科書、文法書の不定詞の範囲を、この紙一枚にまとめるなら、あなたはどのようにまとめますか?好きなようにまとめてみてください。」とだけ伝えました。
みんなこれまでやったことのない課題に、面白がって取り組んでくれました。
いくつか紹介します。
どれも個性が出ていて素晴らしく良くまとまっていると思います。
実際に生徒からも、「書くのはめんどくさかったけど、やってみたら頭がすっきりしました。」「自分は何が分かっていて、何が分かっていないのかが分かりました。」といった声を聞きました。
教員が説明するよりもよっぽど能動的なまとめができると実感しました。
全員のプリントを点検した後は、それぞれ自分のプリントを机の上に置かせ、5分間くらい教室を歩き回って展覧会をしました。「どれが良い・悪いという観点ではなく、自分にはなかったまとめ方のアイデアを見つけてこっそり盗もう」という趣旨で行いました。
他の様々な学習内容にも応用ができると思いますし、生徒が自律学習者になっていく上での有効な学習ストラテジーだと思います。是非気になった方は試されてみてください。